啐啄同時

●啐啄同時
(そくたつどうじ)

期を得て、一致すること。
「啐」は卵がかえる時に殻の内側からひながつつく音。
「啄」は母鶏が殻を噛み割ること。
両方が一致して雛が生まれる「機を得て両者相応じる得難い好機」のこと。


出産、授乳など、肉体的に繋がっている乳児の時代では好機を得ている。
しかし少年になってきてからはどうか。
つついていないのに外部からたたき壊されないように気遣わなければならない。
つつく時にはこちらもあわててはならない。

しかし、乳母日傘ではろくな人間にならない。
殻を叩き割られる経験も、厚みのある人間になるには
修行として必要だとも思う。